補聴器外来
ご家族やご自身でこんな症状・お悩みはありませんか?
がない方
- テレビや人の声の聞こえが悪くなったと感じる
- テレビの音が大きいと家族に言われる
- 家族から「声が大きい」と注意される
- 聞き取る自信がなくて会話の輪に入りにくい
- 聞き取れないストレスで、外出する気にならない
- 接客や電話対応で聞き返せない
- 通信販売などで補聴器を購入したけどよく聞こえない
- 補聴器の効果がイマイチ実感できていない
- 音は大きく聞こえるがうるさく不快に感じてしまう
- 長時間着けると耳が痛くてすぐ外したくなる
- 購入してから一度も病院で検査をしていない
- 前に購入したものなので今の聴力に合わせてほしい
聴覚リハビリテーションとは?
難聴になると、音刺激が減った脳はなまけ始めます。静かな環境に慣れてしまった脳は補聴器からの大きな音を不快に感じます。
不快に感じるからといって補聴器から出る音を小さく設定すると、効果のない補聴器が出来あがってしまいます。
補聴器を使ってもよく聞こえない、補聴器を買ったのに全然使っていない、などと言われているのは上記のような理由があるのです。補聴器を最大限に活用するには訓練(リハビリテーション)が必要です。
- 不快ではあるが何とか耐えられる音を補聴器から出力し、その音に慣れる。
- 慣れてきたところで音量を少しずつ大きくし、慣れるまで続ける。
補聴器の調整が終了するまで、3か月ほど頻回のご来院が必要です。このように来院の手間、不快感に耐える忍耐、リハビリテーションへの理解があって初めて「なくてはならない補聴器」が完成するのです。
難聴と認知症の関係
- 難聴
- 脳への刺激の低下
- 認知症のリスク
2015年に厚生労働省が策定した「新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)」の中で、難聴は加齢・糖尿病・高血圧とともに認知症の危険因子の一つとして挙げられています。
2020年には医学誌ランセットで「認知症の40%は予防可能な12の危険因子が原因となり、その中で最大のものが難聴である」と報告されています。
「聞こえていないこと、聞き返すこと」が相手を不快にすると思い聞こえたふりをする、「どうせ聞こえない」との思いから会話をしなくなったり外出しなくなり引きこもる、などコミュニケーションの低下で脳への刺激が少なくなり認知機能が低下することが分かってきました。
また別の文献では、軽度難聴で認知症発症リスクが2倍、高度難聴で5倍との報告もあります。
認知症は一度発症すると治療が難しく、発症を予防することが重要となります。
治療の流れ
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01 一般外来での診察・検査
一般外来で耳内の診察、聴力検査を行い補聴器装用の適応があるか判断、適応があれば補聴器を試してみたいか意思確認を行います(聴覚リハビリテーションの説明も行います)。
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02 補聴器専用の検査の日程調整
補聴器を試したい意思がある場合、日程を調整し必要な検査を追加します(補聴器専用の検査となるため時間が1時間程度かかります)。検査終了時に補聴器外来の日程を調整します。
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03 補聴器の貸し出し
補聴器外来初回は、まず院長の診察があり、その後当院スタッフおよび認定補聴器技能者が補聴器を調整し貸し出します(診察料はかかりますが、補聴器貸出料は無料であり3か月間の貸し出しとなります。)
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04 補聴器の再調整
2週間に1回のペースで補聴器外来を受診をしていただき、家での使用感などを確認し再調整します。
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05 補聴器の購入
補聴器を3か月試していただき、補聴器の有用性を実感され購入の意思がある場合、補聴器購入の手続きを行い補聴器外来終了となります。
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06 購入後のフォロー
補聴器外来終了後も半年~1年ごとの定期的な聴力検査をお勧めします。
- 高度難聴の方や18歳以下の難聴児の方は市区町村から補聴器の費用が支給される場合があります。詳細については当院または市区町村の福祉課にお問い合わせください。
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平成30年度より補聴器購入も医療控除の対象となりました。
控除となる条件は補聴器相談医の診察を受け、指定の書類で補聴器販売店への情報提供を行っていることです。
当院についても対応可能ですので、お気軽にご相談ください。
取扱いメーカー
※順不同
※記載は一部です。他のメーカーにも対応できます。
※軽い難聴であれば、ほとんど目立たない形で装用できるタイプのものもございますので、詳しくは診察時にお尋ねください。